トレーニングコースについて
トレーニングコースとは?
トレーニングコースは、表現アートセラピーをグループに提供するファシリテーター養成プログラムです。
ナタリー・ロジャーズ博士が1984年に設立した伝統あるコースであり、アメリカでは、現在ソフィア大学大学院で同様のトレーニングが行われています。日本では2003年から当研究所でこのトレーニングが行われています。
このトレーニングでは、パーソンセンタード・アプローチ(ロジャーズ派)という分析解釈のない、個人を尊重した環境の中、安全で自由に表現アートを体験することができます。まずは自身の癒しと成長を体験しながら、他者に表現アートを提供する方法を学び、最終的に自分の個性や特性を生かしたファシリテーターを目指していきます。
絵や造形、楽器やダンスなど様々な媒体や素材の扱い方はもちろん、高齢者や子ども、精神科やビジネス領域など幅広い対象の方にどのように表現アートを用いるかなど、講義と体験を交えながら実践的に学んでいきます。
土日の週末や合宿を中心に働きながら受講できるスケジュールで、卒業後はすでに心理士の資格をお持ちの方はご自分のカウンセリングに、その他教育・福祉などの現場でも生かして頂けます。
こんな方へ
• 自己成長や癒しを体験したい、生き生きと人生を生きたい
• 自分のクリエイティビティや表現、直感力を高め、他者のより豊かな表現や創造性のサポートもしたい
• 心理の現場(カウンセリングや臨床)で表現アートを使いたい
• 高齢者や子どもなどに表現アートを提供したい
• ビジネスに表現アートを生かしたい(組織開発・チームビルディングなど)
• 表現アートを用いて仕事をしていきたい(教室、サロンやカフェなど)
参加者のバックグラウンド
心理学やアートセラピーに興味がある方、音楽や美術、ダンスやドラマが好きな方、アーティスト、教員、学生、主婦、美術教室を主催している方、臨床心理士やカウンセラーなど
トレーニングコースの構成
コースは、3つのレベルに分かれており、レベルⅠとⅡでは修了証が発行されます(オンライン受講の場合、レベルⅠの修了証発行にはリアルのワーク1日参加が必要です)。すべてのレベルを修了すると、ナタリー・ロジャーズの表現アートセラピー・トレーニングコース修了の認定書も授与されます。
また、このコースの時間数は、国際表現アートセラピー学会認定の表現アートセラピスト、表現アートコンサルタント・エドュケーターの資格取得に組み入れることが可能です。
【レベルⅠ】ベーシック・トレーニング
表現アートセラピーを深く体験することで、癒しと成長を実感し、表現アートを用いて個人を支援する方法を学びます
・コース1:表現アートセラピーによる自己探求(6日間)
・コース2:表現アートを用いた個人へのアプローチ法(6日間)
【レベルⅡ】アドバンス・トレーニング
表現アートセラピーとパーソンセンタード・アプローチの理論を学びながら、さらなる自己成長を体験し、個人やコミュニティへのアプローチを学びます
・コース3:体へのアプローチを中心とした様々なエクササイズ方法(7日間)
・コース4:個人や様々な対象・コミュニティ(会社組織を含む)へのアプローチ法(7日間)
【レベルⅢ】マスター・トレーニング
表現アートセラピーを使ってグループに対して安全に、かつ効果的にファシリテーションする技術を習得します
・コース5:グループ・ファシリテーション実習1(7日間、参加人数による日数伸びる可能性あり)
・コース6:グループ・ファシリテーション実習2 コース1〜4にインターンとして入ります。
現在はオンラインでのワークや講義が中心です。
コース1〜2は完全オンライン、コース3〜4は、リアルでの合宿3日が含まれるオンライン講座となっています。
コース5は、リアルでの5日間が含まれるオンライン講座です。
コース6は、コース1〜4へインターンとして入ります。
トレーニングコースで得られること
オンラインならではのメリット
・リラックスした環境で表現できる
・講義や質疑応答などが充実
・日本、海外、どこにいても参加できる
※オンラインでの方法が確立しています。効果は実証済み
コース1
・絵、粘土、ムーブメント、ライティングなど様々なアート表現を体験し、心身を解放し葛藤を解決する
・表現アートセラピーの理論や歴史(1)を学ぶ(講義)
・アート表現の適用分野とその効果を学ぶ(講義)
・日常生活にアート表現を取り入れ自己成長する方法を学ぶ
コース2
・1対1で表現アートセラピーを提供する方法を学ぶ
・パーソンセンタード表現アートセラピーの哲学と方法を学ぶ
・引き続き様々なアート表現でさらなる解放、気づきを深める
・リスニングスキルを向上させる
・表現アートセラピーのエクササイズの種類、対象別のエクササイズを学ぶ(講義)
コース3
・からだと繋がり、からだの知恵を得る様々なワークを体験する
・様々な分野でのワークの実践を学ぶ。事例(1)精神科、学校での実践
・表現アートセラピーの理論や歴史(2)を学ぶ(講義)
コース4
・カウンセリングの中で表現アートセラピーを取り入れる方法を学ぶ
・様々な分野でのワークの実践事例(2)高齢者、企業、コミュニティでの実践
・カウンセリングスキルの向上
コース5〜6
・グループファシリテーションを学ぶ
・グループに提供するワークを考案・実施する
・講師スタッフからのコンサルテーションを受ける
・自分のファシリテーターとしての特質、利点を知る
グループダイナミクス (2日間)
・エンカウンターグループを体験することでグループプロセスを学ぶ
・コミュニケーションスキルを向上させる
・自分のコミュニケーションのパターンを理解する
注意事項
・全課程卒業には、レベルⅢ終了までに2日間のグループダイナミクス(エンカウンターグループ)のワークショップに参加することが必要です(当研究所主催)
・このトレーニングコースは「グループ・ファシリテーター」の養成のため、セラピストとして活動するには、さらに各専門機関で臨床心理学、精神医学について学ぶことが必要です。専門機関に関する情報が必要な場合はお問合せください。
・現在精神科・心療内科を受診中の方はご相談ください。トレーニングにはご参加いただけない場合もあります。
卒業後について
<卒業後の進路>
それぞれの専門領域(カウンセリング、保健室、学校)に表現アートを取り入れる、絵画教室や各種教室を開業、地域や高齢者施設でのプログラムを提供、歌手や音楽活動を始めるなど
<さらにスキルアップしたい方は>
ティーチャーズ・トレーニング
(スキルアップおよび表現アートセラピーのトレーニングコースを教えられる人の養成コースです)